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小公女ユーキ(第一話) [北海道偽装ハムファイターズ]

とある方が作成した

『パ界迷作劇場・小公女ユーキ』

本人の許可を得ましたので物語が始まります。

なおこのコーナーの提供は「偽装ハム」と「世界のごみファッション・デメキン」でお送りします。

ユーキ、脳無駄女子学院で初勝利

今から100年ほど前、都の西北にある早稲田家にひとり娘ユーキがいました。
早稲田家で大事に大事に育てられたユーキは、外の世界をよく知らないまま、北の地にある脳無駄女子学院で寄宿生活を送る羽目になりました。

お父さまの篤良と離れる生活は初めてで、札幌の街で偶然見つけたバカベアー人形のエミリーを話相手と所望し、寄宿舎に入る日はとても話題になりました。
ところがユーキは外面とは裏腹に、計算しつくした言動により、札幌の街の話題をひとりじめにしていました。

春休みに他校との競技会で醜態をさらしても、脳無駄院長先生は「ユーキは見込みがある」と、主張を変えません。

新学期になり、脳無駄女子学院が鴎女子学院を招いて競技会が行われます。
校内は、ユーキを見たいかつての乙女たちがひしめいていました。

「ふふ、わたしの実力をご覧あそばせ」

ところが、昨年日本一になった鴎女子学院は簡単にユーキにいい思いをさせません。
上級生の井口さんに2点を奪われ、また2点を取られて、脳無駄院長先生に

「ユーキちゃんは、早稲田家のひとり娘ですから、このへんで引き取って差し上げなければ」

と、早々引き上げて、かつての乙女をがっかりさせました。

試合はそのまま脳無駄女子学院が勝ち、ユーキは運よく脳無駄女子学院の新生活を始めたのでした。

「札幌の人も、わたしに見とれているわ。神宮にいた女の人たちと同じね。軽く騙せそう」

と、ユーキは笑顔の裏でにやりと思っています。

 


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